コラム

【特定技能ビザ完全ガイド】要件・申請書類・申請の流れを解説

「特定技能ビザ」は、人手不足が深刻な特定の業種で働く外国人向けの在留資格です。

直近でも2023年に2号が、2024年に1号の対象業種が拡大されました。

しかし、1号と2号の違いがわからなかったり、試験の難易度や手続きがふくざつであったりと、スムーズに申請できないケースが多いです。

そこで、今回は、特定技能ビザを取得するための要件、必要書類など、失敗しない申請のために知っておいてほしいポイントなどを解説します!

1、特定技能ビザとは?

特定技能ビザは人手不足の業種で即戦力として働く外国人向けの在留資格です。2019年に導入され、現在16分野での受け入れが可能となっています。

  1. 介護
  2. ビルクリーニング
  3. 建設
  4. 自動車整備
  5. 航空
  6. 宿泊
  7. 農業
  8. 漁業
  9. 外食業
  10. 工業製品製造業
  11. 造船・舶用工業
  12. 飲食料品製造業
  13. 自動車運送業
  14. 鉄道
  15. 林業
  16. 木材産業
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「技術・人文知識・国際業務」の在留資格と異なり、工場のライン作業や飲食店の接客、宿泊業のフロントや清掃業など、特定技能の対象業種もあるため、事前に確認が必要です!

2、特定技能ビザを取得するための要件

特定技能ビザには「特定技能1号」と「特定技能2号」の2種類があります。

✅特定技能1号(一般的な特定技能ビザ)

 ◦対象業種:16分野

 ◦在留期間:通算5年まで(更新不可)

 ◦家族の帯同:不可

 ◦要件:特定技能試験か技能実習2号修了

✅特定技能2号(熟練した技術者向け)

 ◦対象業種:11分野

 ◦在留期間:更新可能(長期在留・永住申請も視野に入る)

 ◦家族の帯同:

 ◦要件:長年の実務経験等により身につけた熟達した技能が求められる(より高度な技能試験に合格)

✅1号と2号の違いまとめ(※2024年3月現在)

特定技能1号特定技能2号
対象業種【16分野】
・介護
・ビルクリーニング
・建設
・自動車整備
・航空
・宿泊
・農業
・漁業
・外食業
・工業製品製造業
・造船・舶用工業
・飲食料品製造業
・自動車運送業
・鉄道
・林業
・木材産業
【11分野】
・ビルクリーニング
・建設
・自動車整備
・航空
・宿泊
・農業
・漁業
・外食業
・工業製品製造業
・造船・舶用工業
・飲食料品製造業
在留期間最長5年無期限更新可
更新を続けることで、
永住申請も視野
家族帯同不可
必要な試験特定技能試験か
技能実習2号修了
熟練技能試験

3、申請に必要な書類例(企業側・申請人側)

企業側が用意する書類例

  1. 雇用契約書(給与・勤務条件がわかるもの)
  2. 会社の登記謄本(発行3カ月以内)
  3. 会社の決算書(直近の損益計算書・賃借対照表)
  4. 事業計画書(外国人労働者を雇用する理由や計画)
  5. (1号の場合)支援計画書(生活・業務支援の内容を記載)

申請人本人が用意する書類例

  1. 特定技能試験の合格証明書(技能実習2号修了者は不要)
  2. 日本語能力試験(N4以上)の合格証明書(業種によって)
  3. 履歴書(職歴や学歴を詳細に記載)
  4. パスポートのコピー
  5. 在留カード(日本に既に在留している場合)

4、特定技能ビザ申請の流れ

Step1:特定技能試験か技能実習2号の修了(1カ月~数カ月)

特定技能試験は業種ごとに異なるため、事前に試験内容を確認しましょう。

Step2:雇用先の決定(1~2か月程度)

企業と雇用契約を結び、必要な書類を準備します。

Step3:入管への申請(1日)

お住まいの管轄の入国在留管理局(以下:入管)で申請します。

Step4:審査(2~3か月程度)

入管が書類を審査し、不備があると追加資料が必要になることもあります。

Step5:結果通知・在留カードの受取

許可がされると「在留資格認定証明書」または「在留資格変更許可通知書」が発行されます。

5、申請期間と注意点

✅申請期間

 ◦新規申請(海外から呼び寄せる場合):2~3か月

 ◦在留資格変更(留学ビザ→特定技能ビザなど):1~2か月

 ◦在留期間更新(ビザの延長):1カ月前から更新可能

✅審査が長引くケース

 ◦企業の支援体制が不十分な場合(1号は支援計画が必須)

 ◦技能試験の証明書が不足している場合

 ◦企業の経営状況が不安定な場合

6、失敗しないためのビザ申請のポイント

✅①必要な試験に合格しているかの確認

試験の合格などが条件である場合が多いため、事前に試験のスケジュールを忘れずに確認し、早めに受験することが重要!

✅②企業の支援計画をしっかり作成する(1号の場合)

特定技能1号では、生活・業務支援の計画が必須です。

→計画が不十分だと審査が厳しくなるため、注意が必要

✅③申請書類のミスを防ぐ

誤字脱字、記入漏れは、審査の遅れや不許可の原因になります。

7、まとめ | 特定技能ビザを確実に取得しよう!

Success

特定技能は、制度的にも実務的にも変化の多い在留資格です。
今後の採用や外国人材の活用にあたって、制度の最新情報を押さえておくことが重要です