コラム

在留期間を過ぎてしまったら?オーバーステイが判明した時の正しい対応

日本に住む外国人にとって、「在留期間を過ぎてしまった(=オーバーステイ)」という状況は、非常に深刻な問題です。
意図的でなくても、そのまま放置すると強制退去や再入国禁止といった厳しい処分を受ける可能性があります。この記事では、オーバーステイに気づいたときに何をすればよいのかを、行政書士の視点からわかりやすく解説します。

1、まずは入国管理局に出頭しよう

ちょっと怖いかもしれませんが、まずは入国管理局(入管)に行きましょう。
自分から出頭すれば、「自分で気づいて反省している」として見てもらえる可能性があります。逆にそのまま放置していたり、隠れて生活していると、あとで大きな問題になることも……。

2、出国命令制度って知ってる?

「オーバーステイ=すぐに強制退去」と思いがちですが、実はちょっと違います。

条件を満たせば、「出国命令制度」という仕組みがあって、もう少しやさしい形で帰国することができるんです。

こんな人は出国命令制度が使えるかも

 ◦自分から入管に出頭した

 ◦他に違反していない(働いていたなどがない)

 ◦すぐに帰るつもりでいる

 ◦過去に強制退去になったことがない

この制度が使えると、再び日本に来るまでの期間も1年で済む可能性があります強制退去だと原則5年…)。

3、特別な事情がある人は「在留特別許可」がもらえる可能性も

たとえばこんな人は、すぐに帰国ではなく「在留特別許可」が認められる可能性もあります。(あくまで可能性です。絶対ではないので、そこは勘違いしないようにしましょう)

 ◦日本人の配偶者と結婚している

 ◦日本に住んでいる子どもが学校に通っている

 ◦何年も日本でまじめに生活してきた

 ◦特に悪いことはしていない(本当に在留期限だけ超えてしまった)

よくあるご相談で「友達は大丈夫だった」など聞きますが、

入管は個々の状況により、在留資格を判断しますので、「友達が大丈夫=自分も大丈夫」にはなりません!

ただ、入管もすぐに出国手続きなどをするのではなく、しっかり事情は聴いてくれます。ここについては専門家に相談するのがおすすめです。

4、嘘はNG!正直に話すのが一番!

入管では、「どうしてオーバーステイになったのか?」を聞かれます。
そのときは、できるだけ正直に事情を話しましょう嘘をついたり、ごまかしたりすると、かえって状況が悪くなってしまいます。

5、オーバーステイで起こるリスクって?

リスク内容
強制退去自分の意思とは関係なく、日本から出なきゃいけなくなる
再入国禁止原則5年間は日本に戻ってこれない(悪質だと最悪10年になることも…)
罰則1年以下の懲役または20万円以下の罰金になることも
「悪質」とみなされる主なケースとは?

法的には明確な定義はありませんが、入管の運用上、次のようなケースは悪質と判断される可能性が高いです。

ケース説明
長期間の不法滞在数年以上にわたってオーバーステイを続けていた場合
虚偽申告・偽造書類入国や在留更新の際にウソの情報や偽造書類を使っていた
不法就労資格外の仕事(例:資格外活動許可なしでバイト)をしていた、または長期にわたり働いていた
逃亡・かくまわれていた失踪して行方をくらましていたり、他人にかくまわれていた
出頭せず摘発された(リピーターの場合など自ら出頭せずに、入管や警察に摘発されて発覚した場合

まとめ:一人で悩まないで。相談してください!

Success

「オーバーステイ」と聞くと不安になるかもしれませんが、正しい対応をすれば、まだできることはあります

「どうしたらいいのかわからない…」
「入管に行くのが怖い…」

そんなときは、ひとりで抱え込まず、まずは専門家にご相談ください!