コラム

外国人社員のビザ管理が甘いとどうなる?企業の法的リスクを解説

「就労ビザが取れたから、あとは本人に任せておけば大丈夫」
そう思っていませんか?

外国人社員の在留資格(就労ビザ)は、企業が採用した後も“継続して適切に管理”していく必要があります
本記事では、ビザ管理が不十分なことで起こりうるリスクと、企業として取るべき具体的な対策について解説します。

1、ビザ管理とは何を指すのか?

企業が行うべきビザ管理とは、以下のような項目を定期的にチェック・対応することを指します:

 ◦外国人社員の在留資格の種類と内容の把握

 ◦在留期間(ビザの期限)の管理

 ◦業務内容が在留資格に適合しているかの確認

 ◦在留資格変更・更新のサポート

 ◦社内での異動・昇進時のビザ影響の把握

これらを怠ると、知らぬ間に不法就労を助長してしまう危険性もあります。

2、ビザ管理が甘いと起こる3つの重大リスク

✅①外国人社員が「不法就労」状態になるリスク

在留期間を超えて就労を続けたり、許可された業務以外を行わせたりすると、不法就労になります。
この場合、外国人本人だけでなく、企業側も不法就労助長罪に問われる可能性があります。

Danger

「不法就労助長罪」は、3年以下の懲役または300万円以下の罰金、またはその両方。
企業名が公表されることもあり、信用の失墜につながります。

✅②在留資格の「更新・変更」が間に合わないリスク

更新の申請タイミングを逃したり、業務内容変更に伴う在留資格変更を忘れていた場合、
本人が働けなくなるだけでなく、突然の退職や帰国につながるケースもあります。

→ 貴重な外国人材を失うだけでなく、代替人材の確保・教育に再び時間とコストがかかります。

✅③採用体制全体の信頼失墜

ビザ管理が杜撰な企業は、行政からの監視対象にもなりやすく、
将来的に外国人の採用が困難になる可能性もあります。

また、社内外から「管理がずさん」「法令遵守意識がない」という印象を持たれ、
取引先や顧客からの信用にまで影響を及ぼすこともあります。

3、企業が取るべき3つの対策

✅ 対策1|ビザ期限の一元管理を仕組み化

Excelやスプレッドシートを活用し、在留カードの有効期限を一覧で管理。
1か月前にリマインドできるフローをつくるだけでも、リスクは大幅に減らせます。

✅ 対策2|異動・昇進時のビザ要件チェックをルール化

部署異動や役職変更のたびに、ビザの適合性を確認する運用を社内に組み込みましょう。
特に管理職への昇進時は「経営・管理」などの別ビザが必要になることも。

✅ 対策3|外部専門家との連携

就労ビザに精通した外部の専門家に、定期的な確認や期限管理のサポートを依頼することで、
人的ミスを防ぎ、安心して外国人社員と長期的な雇用関係を築くことができます。

Information

■ 顧問契約という「安心のビザ管理体制」もご検討ください。

行政書士事務所の中には、外国人社員を雇用する企業様向けに、ビザの期限管理・変更対応・更新申請支援などを含めた顧問契約をご用意しているところもあります。「管理体制を整えたいけれど、社内に人手がない」「何をどうすればいいかわからない」そんな企業様に向けて、定期フォローと柔軟な支援体制で対応しているので、検討されてもいいかもしれません

4、まとめ:ビザ管理は“企業の責任”であり“信頼づくり”の一環です

Success

外国人社員を雇用することは、企業のグローバル化を進める大きな一歩です。
しかし、適切なビザ管理を怠ると、その一歩が大きなリスクになりかねません。採用後も安心して働いてもらうために、企業としての管理体制を見直してみませんか?